簿記2級の商業簿記と工業簿記の違いとは?

商業簿記と工業簿記

商業簿記って何?

簿記3級までは、試験科目は「商業簿記」1科目のみですが、簿記2級になると、そこに新たに「工業簿記」という科目が加わります。簿記2級の受験勉強をしていくうえでは、「商業簿記」「工業簿記」両方の攻略が不可欠であり、そのためにはまず、それぞれの違いをきちんと理解しておく必要があります。

商業簿記と工業簿記
まず一般的に「簿記」というと、それは「商業簿記」の方を指すことが多くなっています。
商業簿記というのは言ってみれば、普通の会社や商店で用いられる簿記のこと。お店での、お金の流れを想像してもらえれば、商業簿記のおおよそのところは理解してもらえるかと思います。

たとえば、「商品を100円で仕入れる」。これは商業簿記的に言うと、100円分の商品(資産)が増えて、その代わり100円分のお金(資産)が減ったことを意味します。
次に「その商品を150円で販売する」。これを同じく商業簿記的に言うと、100円分の商品(資産)が減って、その代わり150円分のお金(資産)が増え、差し引き50円が儲け(収益)となったことを意味します。

以上は、非常に単純な例ではありますが、こうしたお金の流れを記録していくことが、商業簿記だと言うことができます。

工業簿記って何?

それでは「工業簿記」とは何なのか?
こちらはその名前のとおり、主に工場などで用いられる簿記となります。

商業簿記では「商品」といった形で、始めから完成品を想定した取引を記録していきますが、工業簿記ではその商品の製造過程から記録していきます。
たとえば、一個の製品ができるまでには、材料費や人件費といったコストがかかります。これは企業の立場からすると、一個の製品に対してさまざまな資源を投入していることを意味します。そうした資源投入を計算・記録することで、お金の流れをより細かく見ていくのが工業簿記というわけです。

当然のことですが、お金の流れが細かいぶん、商業簿記と比べて工業簿記の方が仕組みは複雑です。しかし工業簿記は、簿記2級で初登場ということで、どちらかと言えば基本的な問題が多く出題されるのに対して、商業簿記は4級・3級から引き続いてですので、簿記2級ではより応用的な問題が出題される傾向にあります。
そのため、商業簿記と工業簿記のうち、どちらが難しいとは一概には言えません

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